《ここにいる》

いつも おつかれさま

よく がんばってるね

えらいなあ　がんばりやさんだね

え、がんばりやさんじゃないって？

うん　しってる

つよがりやさんだよね





むりしないで

たまには あまえて

たまには たよって

がんばって わらうぐらいなら

おもうぞんぶん なきなよ





だいじょうぶ

わたしが つつんであげるから





lily.
H20.1.8

《リキッドラヴァー》

するり 滑る 君の頬を

人差し指が 撫でて伝う

やわらかい感触ばかりが溶け合って

また 見つめ合う

甘い漣が押し寄せて

くちづけたくて

唇から零れる誘惑





lily.
H20.1.7

【かえりみち】

大丈夫だよ くらい夜道でも
ボクが送るから そばにいるから
ささやいた胸が その手をつよく握るよ
ふと気付けば もう家かあ

『はやくあいたい』　キミの言葉に
『すぐにあえるよ』　笑ってこたえた

ほんとうは ずっと離したくないんだよ
ひとり 帰り道 でんしゃの中
まぶたの裏で笑う キミのよこがお
もうあいたいよ いますぐに



出逢うまで 『みんな』の中にキミはいた
今では ふたり アイコンタクト
見えないハートとばして
これって ちょっと特別だよね

『いっしょにいて』　純粋すぎるひとみ
『わかってるよ』　ギュッと抱きしめた

ほんとうは ずっと離したくないんだよ
赤い ひだりの頬 くっつけあって
はずかしそうに笑う 胸がドキドキ
かえしたくないよ いつまでも



ほんとうは ずっと離したくないんだよ
時間 とめる魔法 あればいいのに
抱いてキスして笑う 天使もドキドキ

あ…。

もうかえらなくちゃ
すぐにあえるって
しんじてるからね
だから、またあした





lily.
H20.1.7

【そらの果てはみんな同じ色】

見上げた曇り空の手前に 枯れた木の枝が見えた
乾いた唇を小さく開けて 『寒いね』って言える事

みんな儚い幸せばかり追いかけて
隣に居座る喜びの顔も知らないよ

死ぬ事を恐れないで　かと言って 生きる事を捨てないで
僕らこうやって歩いてる　こうやって笑ってるよ



わがまま言ってる 僕らを知らない遠い国の
子供たちは今も 甘いソーダ水の味を知らない

羽を痛めて鳥が落ちてきた
君のその手はポケットの中かい？

理由なんていらないね　後付けするのもくだらない
僕らこうやって歩いてる　こうやって笑ってるよ



あの空の果ては 最終の全てが交わって ソーダ色になる
いつかみんなで行こうよ
きっと世界は一つになる

なんとなくでいいよ　少し前を見てごらん
みんなああやって歩いてる　あんな風に笑ってるよ

冷たいソーダ 一気に飲み干して
しっかり目を覚まして いきます





lily.
H19.12.31

《一途》

たかが人の声を聞きたいが為に

何故 何時間も眠るコトなくずっと待ち

何故 冬の冷たい雨に震えながらもじっと耐え

何故 親に平気な顔してパッと嘘をつけるのか

果たして 未だかつてこんな事があったのか





一途というのは損である と

自分の性格を心の底から恨むが

それでも あなたを愛していると

まだ あなたの声を待っている私は

『きっと もう電話なんて来ない

そろそろ 風呂に入って寝るか

いや、でも、あと５分ぐらい待てる』

そうやって また自分の一途さを恨んで…

エンドレスリピート





そして、まだ待つ

とりあえず あと10分…





lily.
H19.12.29